生成AIが進化して助かっていること

生成AIを毎日のように使っているが、最も助かったことは、「基礎しか学習していなかった領域に関して、学習以上の成果を出すことができること」、「忘れてしまった記憶の補強」である。

詳しく説明すると、

生成AIはまだ専門家の仕事を、専門家領域でサポートするには至っていない。

しかし、専門家はその専門分野だけでなく、周辺の知識も広く学習することが求められる。

この周辺分野の知識の補充、活用に多大な効果を発揮する。

生成AIは現在、高度な専門知識はともかくとして、学問分野の基礎~応用程度の情報はかなり詳細にわかりやすく提示してくれる。

利用者には生成結果が正しいかを判断することが求められるが、それだけを補う程度の知識があれば、かなり効率的にAIを使うことができる。

私の活用としては、私は割と広い分野について、いわゆる入門書を読んでいる。入門書なので知識としては本当に基礎中の基礎、各分野の大学3年生程度の知識しかない。

しかし、生成AIがあれば、大学3年生程度の知識しかない分野であっても、出力結果の正誤判断くらいはできる(あるいはできるようになるまで生成AIに出力をブレークダウンしてもらうので、その分野の知らない知識が必要な時も、AIによって不足した知識を補うことができる。

AIが出る前までは、さらに専門的な書籍を探し、その中から該当の知識を見つけ、それを学習し、そして現在の問題に当てはめるという手順を踏んでいたが、今ではAIに対して、「こういうことがしたい。それにはこの分野のこの理論を使うと思うがあっているか、間違っていれば正しい理論を教えてほしい、あっているなら具体的なあてはめと、クライアントに説明するための例え方を例示してほしい」といった質問をすれば、かなり良い解答が出てきている。

実際に知識のある分野でやってみてもそのまま使えるくらいである。

もう一つは知識を忘れることについての恐れがなくなった。年齢からそういう状況はあると思うが、「アレ、どうだったかな?」というようなことは生成AIに、「この分野でこういう考えがあったと思うけれど、理論の解説をしてください」というように聞いておけば回答を返してくれる。

この使い方の場合、こちらの知っていた知識を思い出すだけなので、正確性の検証も不要である。

明らかに生成AIは専門家の知識の拡張や記憶補助について有用なツールとなっており、従来の「検索」にとってかわる手段になると思う。

それもそう遠い未来ではなく、1-2年後かもしれない。

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