不動産鑑定士試験に上位で合格した勉強方法(経済学編)

勉強・スキルアップ

こんにちは。不動産鑑定士のふくろうるです。

今回から不動産鑑定士試験を上位で合格した私の論文3科目の勉強方法Tipsをご紹介します。

体系的な記述というよりは、試験合格のためのコツや勘所をとりとめなく書いていますので、参考になるポイントがあればうれしいです。

なお、私の勉強期間は約10か月、鑑定士試験は短答・論文ともに一発合格となります。

基本的に論文教養3科目の勉強は

  • テキスト読み込み(7週程度)
  • 問題集・過去問の答案構成(2-3週程度)
  • 答練への参加、過去答練の実施

がメインの勉強方法になります。

その中でも、各科目の勉強の特徴と、最初から気づいていれば効率よく勉強できたな・・・という気づきがありますので、以下記述します。

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基本方針

基本的にはどの科目も、誰もが書けるような典型論点は絶対に落とさない。

誰もかけないような論点は書けなくても気にしない。

ただし、みんなが書ける論点に、1つでも誰もかけてない論点があれば合格する。

ということです。

平均からちょっと外れた存在になる。

ということが大事で、誰もかけないものばかり書けて異端となるよりも、基本はドングリの背比べだけど、ちょっと頭が飛び出ているくらい。のレベル感が一番合格に近いと思います。

経済学の勉強方法

数学的理解ができる場合、できない場合

経済学は数学的理解ができるかどうかで戦略が大きく変わってくると思います。

数学的理解ができる人は、ミクロ経済学は結局のところ1回微分をして最大・最小値を求める問題であり、マクロ経済学は連立方程式を解く問題であるというイメージを持てます。

すると、結局経済学には大きくは2つのパターンの流れがあり、どの問題もそこに議論を帰着させればよいということで、シンプルに得点源になると思います。

一方、数学的理解が難しい、数学にアレルギーがある人は、経済学の性質上苦手意識を持つかと思います。

(経済学は日本ではなぜか文系学部に分類されますが、一般的に海外では理系の学問とされています。)

数式がどうしても理解できない!という人は、割り切って

  • 簡単な公式を丸暗記して難しいのは捨てる
  • グラフの形と大体の意味を覚えてしまう
  • 定義や考え方の日本語だけを理解・記述できるようにする

という戦略で、ギリギリ足切りを防ぐという方針で行くのがよいと思います。

この方法でも問題なく答練で6割を超えている人はたくさんいます。

短期間合格を目指す場合、数学の理解をしようと思えば時間が足りないですし、何よりコストパフォーマンスが悪いです。

(鑑定士試験の経済学を勉強するために必要な数学的素養を1から勉強するというのは1か月近い時間を使ってしまうのではないかと思います。)

経済学が苦手な人は会計学や民法で稼ぐことができるタイプの人だと思いますので、そちらでカバーするのがよいと思います。

私の受験時代には、計算科目は答えが決まってるので満点が目指せるが、記述の論文科目は採点者によって採点方針や厳しさが異なるので、満点近い点数を取るのは不可能といわれていました。

しかし、私の本試験の開示成績を見ると、非計算科目(会計学等)で90点を取ることもできるようです。

安心して記述系の論文で点数を稼いでください。

数学が苦手な人は割り切りをもって、記述系の科目で得点を稼ぐことにして、経済学はギリギリ6割を目指しましょう。

一方、数学が苦でない人は、この科目は満点を取ることができるので、時間をかける価値があります。

一科目満点があると、600点満点の360点で合格する試験ですから、大きなアドバンテージになります。

(極端に言えば経済100点、演習100点だと、残りの鑑定理論・民法・会計学は足切りぎりぎりの4割しか取れていなくても360点になります。)

そのほかの教科のビハインドを一気に取り戻せるパワーがあるので、経済学に力を入れるのはよい戦略です。

鑑定理論でとる100点も、経済学でとる100点も価値は同じです。

使用した教材

私が使用した教材は以下のものになります。

  • TAC経済学テキスト
  • TAC経済学上級テキスト
  • TAC経済学問題集
  • 新経済学入門塾

要はTACの基本講座、上級講座で配布されるテキストを使用しています。

一部、副読本としての参照用に「新経済学入門塾」を使ったのみになります。

試験委員対策をすべきか

経済学は試験委員によって傾向がある程度決まってくる科目であります。

試験委員が発表されたら、委員の代表的な著書を購入し、一読しておくとよいでしょう。

予備校のテキストと比較して、

  • 主張に違いがあったり、
  • 特に重点的に記述されている項目

を学習しておくとよいと思います。

論文試験の採点は試験委員の先生にいかに理解されるかにかかっていますので、その先生の考え方や書き方のフォーマットに合わせてあげれば、おのずと加点が狙えます。

(皆さんも自分が書いた文章と似ている文章を読む方が頭にすっと入ってきますよね?同じことです。委員にとって読みやすい回答は得点につながります。)

試験内容のレベル感

なお、試験レベルは経済学部の1-2年生で習うミクロ・マクロ経済学(大学によっては経済原論という名前かと思います。)とほぼ一緒ですので、経済学部に在学し、まじめに勉強していた人は、追加で勉強することはほぼないです。

過去問を解いてみて、わかってなかったなーというところはちょっと微調整し、試験委員の先生の本だけ読んでいれば理解面は大丈夫だと思います。

論文試験という特性上、書き方に作法はありますが、経済学に関しては何度か答練をすれば自然に身についていくものと思います。

10か月の勉強期間で不動産鑑定士試験に上位で合格した実際の勉強内容(経済学編)
試験勉強で実際にやったことを勉強のコツ等ではなく実例を記載します。(経済学編)

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