不動産鑑定士試験合格に必要な勉強時間(実例)

勉強・スキルアップ
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こんにちは、不動産鑑定士のふくろうるです。

実家の本棚から受験時代の勉強メモが発掘されたので、今日は私が不動産鑑定士試験の勉強を始めてから合格するまでの勉強時間と、月別にどんなことをしていたのかざっくりと書いてみたいと思います。

一般的に言われている勉強時間とかではなく、30分単位で勉強時間を記録していた一人の受験生の実例のご紹介です。

雑記感は強いですが、ゆるーく見ていただけたら幸いです。

なお、私の勉強期間は10月から翌年7月までの10か月間、不動産鑑定士試験の本試験では2位で合格しています。

短答式試験は両科目とも8割程度の得点となります。

私が受験勉強を始めたのは大学院生の2年目10月からで、2月までは学校に通い、大学院のカリキュラムをこなしながらの勉強となっていました。

結論:要した時間は合計1,452時間

ただし、私は学習開始の時点で会計学の知識がそれなりにありました。

全く会計学を知らない方(教養3科目の知識が全くない方)でしたら1,600時間くらいの換算になると思います。

10月(120時間)

10月1日から勉強がスタートしました。

予備校はTACに通いビデオ講座(個室でDVDを見るタイプの講座)でした。

この月は、まずは講座のビデオをたくさん消化することを目的としておりました。

見ていたビデオは鑑定理論と、あとなぜか民法です。

たしか、民法は癖があるから早めに始めた方がよいと聞いていたためと思われます。

基本的に講座は2倍速以上の速度で聞いていました。TACのビデオルームでは最大4倍速までで再生できたので、話し方の遅い先生の時はガンガンスピードを出して、とにかく講座の消化を急いでしていた記憶があります。

この時期は届いたテキストやビデオ講座の多さに圧倒され、とにかく早く全体を知らなくては・・・と思っていました。

また、10月は内定式、送別会、友達との飲み会、短期バイトをやっていたようで、まだ余裕が見え隠れしています。

11月(100時間)

この月で民法と鑑定理論のビデオをすべて消化しました。(11月8日)

11月の目標として、ノートには「この月で理論の暗記を終了させる。」と書いてあります。

具体的に行ったことは、一日最低でも、「理論の1つの章を最低50回暗唱する。」ということです。

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11月9日から11月20日ほかの科目は一切浮気していません。

暗記だけに集中していました。

ノートによると11月20日までに暗記を終了し、21日からは暗唱テストを行うと記載があります。

(総論全9章、各論全3章の計12章なので12日確保したんだと思います。)

確かに、覚えていたかどうかをiphoneのレコーダに吹き込んで確認をしていた記憶があります。

そしてなぜかこの月に、行政書士試験(全科目未経験でしたが民法以外11月に速習して受験した記憶があります。)とCFP認定試験(ライフプランニング、金融資産運用、リスクマネジメント)を受験しています。

鑑定士試験に集中してほしい。

12月(60時間)

ノートの目標には12月3日までに基準5・6・7章の暗記を完璧にするとありました。

11月の暗唱テストでこの章があまり精度がよくなかったのでしょう。

12月3日以降は経済学のビデオを消化し、ミクロ経済学の範囲を12月で終えていました。

このころは大学院も大詰めでそちらが忙しかった記憶があります。

勉強時間もだいぶ減っていたようです。

この月までの3か月で、鑑定理論、民法、ミクロ経済の講座を終了したことになります。

1月(50時間)

1月21日まで鑑定士の勉強ができず、21日から再開します。

なぜかマクロ経済を放っておいて、ここから行政法規の勉強が始まりました。

この月は行政法規のビデオの消化と鑑定理論の演習(計算)をしていたみたいです。

行政法規は1日1章分練習問題を解く。との記載がありました。

2月(148時間)

2月6日に行政法規のビデオを消化しきり、2月7日から会計学を始めています。

あわせてようやくマクロ経済にも手を付け、2月21日に終了しています。

会計学も月末に終了し、これで基礎講座のすべての講義をようやく見終わりました。

(会計学は念のため全ビデオを4倍速で流し見しました。)

ビデオでの基礎講座の完了までに約5か月かけたことになります。

ちなみにここまでの勉強の進め方として、基礎講座のビデオを見た後は、

  • その部分のテキスト通読
  • 基礎論点問題集を行う

というサイクルで勉強を進めています。

要は、ビデオ⇒テキスト⇒問題集ということで1つの範囲を3回繰り返して勉強しています。

なお、大学院での授業も最終試験もこの月に終わりました。

これで試験に集中できる。

3月(175時間)

3月の前半は鑑定理論、経済学、民法の上級講義を受講、下旬は各科目の総まとめ講義を受講しています。

ノートのメモには、上級講義の復習は必ず3月20日までに2回以上行うこと。との記載があります。

また、この時から論文の構成の練習を本格的に始めており

  • 民法は1日3問
  • 鑑定理論は1日6問

の答案構成を行うこととしていました。

また、短答のために

  • 行政法規は1日最低40問練習問題を解くこと

との実行指針があり、これを遂行しているようです。

この月、大学院を修了し、月に2度飲み会があり、引っ越しも行っていたため、4週目はあまり勉強できていなかったようです。

4月からはじめて社会人になるという不安がいっぱいの時期でした。

4月(168時間)

4月2週目まで会社の新人研修があり(夜22時とかまで・・・)あまり勉強に力が入れられませんでした。

総まとめ講義も含め、インプット系のタスクが完全に終了したのは4月11日でした。

ここからはテキストの回転と論文答案練習の日々に入ります。

テキストはこれ以後、1週間で1冊読み終わるくらいのスピード感で毎日コツコツ回していました。

論文は3月と同じく各科目1日3から4問ペースで答案構成の練習を実施しています。

4月19日からは鑑定評価のインプットに「要説」を取り入れています。(最終的には7周くらい読みました。)

4月22日からはとにかく行政法規の問題集を回すことを重視し、本番までの20日の間に頻出法令は5週程度この期間で回しています。

このころは

  • テキストを読む(1/7冊)×2-3科目
  • 論文の答案構成3-6問×2-3科目
  • 行政法規の問題を解く

という行為をひたすら繰り返しています。

そして4月28日から経済学の計算問題を解き始めたようです。

5月(242時間)

5月初旬は短答対策をひたすら行っていました。

鑑定理論、行政法規の過去問を繰り返し解いています。

特に鑑定理論はここまで短答の練習をしてこなかったので、試験前一週間でやり切りました。

特に特別の対策をしなくても、短答答練の成績が良かったので危機感はなかったのですが、これをやらないことによって本番何か損したらいやだな・・・くらいの気持ちで保険として一週間を投資しました。

5月中旬は総まとめテキストの復習と、民法の基本論点・応用論点問題集を通して解きました。

5月19日から22日は毎日1回演習問題(計算)を解きました。

5月25日からは過去問を使った本番を意識した答案構成練習を始めました。

  • 鑑定理論は1日4問
  • 民法、経済、会計は1日2問

のペースで行っています。

5月31日、「もうインプットに不安はない」とメモがありました。

6月(223時間)

この月、目標には

  • 演習・経済学は90点
  • 会計学はどんな問題が出てもOKな状態
  • 民法は流れを意識し、読みやすく、論点抜けがない答案
  • 鑑定理論は論点の広がりがある答案

と書かれています。

特に民法と鑑定理論はまさにこれが大事だと思います。論文試験は基本は加点方式なので、論点をたくさん書けばそれが合格につながります。

会計学は模範解答よりもいい論文を書くという意気込みでやっていましたが、ビデオ収録で先生に「やたら会計学で書き込んでる人がいる。そんな無駄なことはしないで鑑定理論を勉強しろ」といわれていました。

この月、鑑定理論の過去問は答案構成でなくきちんと論文として書く練習を始めています。

また、論文式試験ではみんなが書けるところを落とさず、いかに加点を作るかということが大事ですので、広い知識を得ることを目的として

  • LECの答練
  • 経済の参考書
  • 鑑定のアクセス、特講などの発展的講義
  • 民法の発展講義

などの講座を受けるか迷い、追加投資して申し込んでいます。

この月は上記の答案構成、演習、過去問を中心に、疲れてきたら上記の講義を聞くという形で勉強していました。

この時期の各答練で全科目上位にいたため、合格はするだろうなという思いはありました。

7月(159時間)

このころはメンタルが不安定な時期で一週間近く勉強できないときもありました。

(暑すぎたり新天地になれなくて体調を崩していました。)

同期受験生が食事に誘ってくれてから回復し、何とか持ち直した感じがします。

この時の勉強内容は、主に直前答練をひたすら繰り返していました。

TACの過去の直前答練も入手し、5年分程度の直前答練を解き、3週程度回していました。

また、それが終了した後は1週間程度時間をとり、各試験委員の方の著書を1冊づつ読んで、その人特有の考えはないかを探していました。

このころになると予備校では、試験委員のこの先生はこの分野の人だから、ここが出るよ。みたいな噂がいくつも飛び交っていました。

が、本番に出ませんでしたね(笑)

皆さんも情報には惑わされないようにしましょう。

8月(7時間)

最後の一日は直前に受けたLECの全答練の開設DVDを見て過ごしています。

ここまでの勉強時間の総合計は1,452時間でした。(300日なので1日平均4.8時間ですね。)

学習比率(各科目別学習時間)

ざっと見ると、全体の約50%が鑑定理論(726時間)、演習が5%(73時間)、民法が15%(219時間)、経済学・行政法規が12.5%づつ(182時間)、会計学が5%(73時間)といったところだと思います。(端数処理は適当です。)

私はもともと会計学はそれなりにできていましたので、本当は経済学相当くらい勉強する必要があると思います。

よって、全くの初学者が勉強する場合には、1,600時間くらいが必要ではないでしょうか。

なお、TACの答練から、合格が多分確実だなと思ったのは6月半ばごろ。ですので、勉強時間でいえば1,300時間くらいかなと思います。

何よりも伝えたいこと

ここまで試験時間について書いてきましたが、そんなことよりも試験の前の日はしっかり寝てください。

私は試験の初日の前の夜、緊張してほとんど寝ることができませんでした。

そして試験一日目の最初、民法の時間、試験開始後10分くらいでしょうか、強烈な睡魔が襲ってきました。

そしてそのまま寝落ちしてしまい、気が付いたら一時間がたっていました。

目が覚めた時に思ったことは「人生終わったな。何のために勉強してきたんだ。」です。

一時間で目覚めたからよかったものの、今思い出してもぞっとする体験です。

一年間、1000時間以上頑張った最後の結末が、寝てしまって不合格では本当に笑えません。

どうかこれだけ忘れずにいていただきたいです。

コメント

  1. 浜口 より:

    2022年度合格を目指しているものです。
    記事拝読させていただきました。
    ものすごいスピードで習得されていますね。
    記事の中で、11月に基準の暗記を終わらせる。とサラッと書かれていましたが、あの量を1ヶ月程度で頭にいれるのはすごいことだと思います。
    私は1ヶ月でようやく1章をかろうじて暗唱できるようになりました。

    暗記の方法の記事も拝読しました。私の場合は何度読んでも頭に入りません。何がいけないのか自分でもわからず困っています。アドバイスいただければ嬉しいです。お願いします。

    • ふくろうる より:

      コメントありがとうございます。
      暗記の方法は正直なところ個人差や得意不得意があると思います。
      今後も私の試してきた暗記法などの記事は更新したいと思いますが、人にはその人に合ったやり方というのがあります。
      ですので私の方法が合わないということもあります。
      いろんな方の勉強法や私の今後の記事等を見ていただき、色々試して探していくというのがいいと思います。
      私も子供のころたくさんの方法を試しました。(いろいろな教材も買ってしまいました(笑))
      もし、それでもやはり難しいということであれば、予備校の先生やあるいは私のメンタリングを受けていただくということも考えられると思います。
      市販品(勉強ブログ)で合わない場合にオーダーメイド品(個別相談)を買うイメージですね。
      明確なアドバイスができておらず申し訳ありません。
      「自分に合ったやり方を見つける。まずはそのための上記のような方法を試していただく」
      という回答でいかがでしょうか。
      よろしくお願いします。

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