3年前に知人から「筋肉はいったん脂肪をつけて太ってからでないとつかないよ」といわれたのですが、筋肉と脂肪では組成が全く異なるため、そんなはずはないだろうと思い、一度も太らないままに筋肉をつけてみようというチャレンジをここ3年ほど行っていました。
結果としては1度も太らないまま、体重7キロ増、体脂肪率10%減となり、先日その知人にも、太らないままに筋肉をつけることは可能と認めていただけました。
さて、一見タイトルと全く関係ないこのお話ですが、この経験から、最近人生を使った実験に少々はまっています。
ということで、最後に会計学の勉強をした不動産鑑定士試験以来約10年ぶりに税理士試験の勉強をしたら、どのくらいのお金と時間で税理士試験(簿記論・財務諸表論)に合格するかというチャレンジをしようと思いました。
これはその記録です。
1つの記事で書くには分量が多いため、おおよそ下記のような項目建てで何回かに分けて投稿します。
- 0.この取り組みの目的
- 1,チャレンジ開始時のレベル感(事前テスト)
- 2.課した制約
- 3,使用した教材
- 4.かかった費用
- 5.勉強時間の目標設定
- 6.学習の方針
- 7.実際の勉強内容、やったこと、やらなかったこと
- 8.月別スケジュール
- 9.取り組みの結論
- 10.まとめ
0.この取り組みの目的
この取り組みの目的は、「いかに最小の投資で試験に合格することができるか」としました。
世の中にはたくさんの資格があります。
私は、不動産鑑定士という資格を取得し、取得後の実務に携わる中で思いました。
試験勉強は同じ範囲を何度も何度も繰り返し勉強することが合格への近道だ。
しかし実務についたとき、それまでいかに模試で上位に入ろうが、周りでどれだけ勉強できようが、実際の鑑定実務では知らないことばかりだ。
どれだけ勉強ができても、実務初日には役所調査さえ不安でいっぱいでした。
もちろん、勉強した理論は裏切りません。
評価の際は自分の自信になりますし、やはり鑑定士としての知識ベースは受験勉強で築かれたものです。
一方、圧倒的にコストパフォーマンスが悪いと思いました。
試験に不合格となるかもしれないという恐れから、実務1年目で必要なレベルをはるかに超えた精度での暗記をしました。
それでも実際の実務に出てみると、どれだけ基準を暗記していても真に基準を理解していなかったなと思うことはいやというほどあります。
基準に書いていないような経験なんてそれこそ毎日のように出会います。
よく言われますが、受験の合格はスタートであってゴールではないということです。
よって、試験勉強は「効率重視を徹底し、合格後のことを考えるのではなく合格だけを考えて実践する。」ということを突き詰めてみたいと思いました。
合格したときに役に立つからという理由で過度な周回を重ねない(もうできる部分の精度を上げるために何度もやらない。)ということです。
(筆者は時間をかけて何度も練習問題を解く重要性も理解はしています。今回は一つチャレンジであり、実験と思ってください。)
本実験では、最小限の努力で税理士試験(簿記論・財務諸表論)に合格するにはどのくらいのコスト(お金・時間)がかかるのかを明らかにします。
なお、全く再現性のない取り組みでは誰の参考にもならないため、可能な限り再現ができるよう、取り組み開始時の筆者の能力、学習に使用した教材、学習した範囲や方法等も記載していきます。
次回はこちら
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