専門家が要らなくなる日

この1年程度の間、ちょっとした質問を受ける機会が明らかに減ったように思う。

以前は「もしご存じでしたら・・・」といったような一言二言で終わる程度の問い合わせを受けることがよくあった。

機関としては数十年そういう状況があった。専門家としてはちょっとしたことでも聞いてもらえるのはありがたいし、クライアントや同業者とのつながり維持のためにも重要なことであったと思う。

しかし、ここ1年ほど、こういう簡単な質問を受けることはめっきり減ってしまった。

これが生成AIの力なのだと思う。

質問を受けることを書いたが、実際に自分でもちょっとしたことは生成AIに聞いてしまっている。

それもそれなりに良い精度で答えが返って絵来るので、自分がある程度の知識を持っている分野であれば正誤の判断も容易である。

知らない分野であっても、最近は参考としたサイトまで教えてくれる。

さらに遠慮もいらない。電話をかけて相手の時間を奪ってしまうこともない。お礼も必要ない。つまりはとても手軽なのに期待以上の成果が返ってくる。

技術の進歩はうれしく思うし便利であるが、これが専門家が要らなくなる日の第一歩なのだなと思う気づきであった。(筆者としては最後に責任を負うものとして専門家自体は残ると思っているが・・・)

コメント

タイトルとURLをコピーしました