(不動産鑑定士)試験で一発合格するための目標の立て方

勉強・スキルアップ

こんにちは、不動産鑑定士のふくろうるです。

今日は資格試験合格のための私のスケジュールの建て方を紹介します。

私は不動産鑑定士試験に2位で一発合格しているほか、公認会計士短答式試験などの難関資格にも合格していますが、その際に活用した方法です。

資格試験や受験勉強のほか、長期で何か成し遂げたいことを計画する際には有用な方法と思います。

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なぜなりたいのかを明確にする。

まず、なぜその試験を目指そうと思ったのか、取得したら何がしたいのか。

そして取得後は本当にそんなことができるのかをしっかり確認しましょう。

目的のない学習は苦痛であると哲学者も言っています。

私の周りでもそうでしたが、資格試験をせっかく頑張って合格したのに、実際の仕事をやってみたら合わなかった。

思っていたのと違ったということで、鑑定士・会計士などの難関資格に合格しても全く違う仕事に転職する人がそれなりにいます。

貴重な時間とお金を使うわけですから、「この試験に合格してこんなことが目標!」という心のよりどころを作りましょう。

特に社会人になってからの年単位での受験勉強は、頑張れるよりどころがないと難しいです。

達成すべきゴールを明確にする

次に目標とするゴール・基準を決めます。

試験合格であれば、「鑑定士試験に合格する」という目標よりも、

「試験に〇位で合格する。」、「この科目では〇点を取る。」という具体的なものがよいと思います。

これは、試験でギリギリ合格する場合の勉強の仕方と、安全をもって上位合格を狙う場合とで達成の難しさや勉強の仕方が異なるからです。

(60%を狙うのと80%を狙うのは勉強のスタイルや労力・努力の仕方が全く異なります。精度を10%上げる努力は、精度が高くなるにしたがいどんどん非効率になります。50%から60%に達するのに100時間かかったとして、60%から70%に至るのには100時間では全く足りません。)

次に、「試験で20位以内で合格する!」と決めたら、その目標をブレークダウンし、具体的な小目標を作ります。

例)

  • 試験で20位以内で合格する!
  • そのためには、試験で75%以上の得点を獲得する必要がある(過去の結果から)
  • そのためには、鑑定理論で80%、演習で90%、経済で60%・・・の得点が必要となる
  • そのためには、鑑定理論はどこが出ても平均以上が必要となる、経済は苦手な部分が出たら定義だけで逃げても大丈夫・・・
  • そのためには、・・・

という具合に自分がたどり着きたい目標に至るための、各科目別、あるいは単元別などのより詳細な項目での具体的なゴールが明らかにします。

時間は有限です。

すべての科目で満点が取れればそれは素晴らしいですが、現実的な目標点と、それに至る最小の努力を行いましょう。

自分が満足するための勉強は合格後にいくらでもできます。

ゴールから逆算してスケジュールを建てる

先ほど作成したゴールを達成するためには、

  • いつまでに
  • 何ができていなければならないか
  • それはどこで確認するか

という到達ポイントを建てる必要があります。

例えば、本試験で80%の得点のためには、

  • 7月答練では70%が取れていないといけない。
  • 6月答練では60%が取れていないといけない。
  • 5月末の時点で、答案の構成は重要論点問題では必ずできるようにしなければいけない
  • 4月末の時点で、基準の暗記は終えていなければいけない・・・

という形です。

このようにゴールから逆算してその月その月(あるいはその週その週)の到達すべき地点(ゴール)を明確にしていきます。

このゴールに向けた行動計画を建てることが試験合格に向かう道筋となるわけです。

また、なぜ1か月や1週間といった単位とするかというと

  • 成果を図るためにはある程度の期間が必要
  • 計画通りに進めるのは意外に難しいのでバッファが必要

ということです。

また、計画がきちんと進んでいるかがわからなければ、ゴールまでの道のりをどこまで進んだかがわかりません。

よって、決めた単位(1か月なら1か月)ごとに、その目標が達成できているかを確認することが必要です。

それは目標に合わせて必要な確認方法をとることで実施します。

  • 基準の暗記であれば、暗唱のテストを行う
  • 答案構成であれば、問題集を解いて自己採点する

等が試験勉強では有用なチェック方法となるでしょう。

決めた道を決めたスピードで進めているかをしっかり確認し、道を外れていたり、進みが遅ければ修正することが必要です。

  • スケジュールの組み方のポイント

ちなみに月間スケジュール作成のポイントは、月の前半をややハード、後半をややソフトにすることです。

どうしてもスケジュールが押したり、計画どおりにできないままになってしまうことがあるものです。

その際のバッファを作りましょう。

私は月2回ほど空白の日を作り、ここで進捗の遅れを回収するようにしていました。

なお、このスケジュールは大まかには学習開始の時に建てることを想定しています。当初10か月合格を目指す!ということであれば、その時に10か月分のスケジュールを作ります。

(もちろん思い立った日に今から作っても大丈夫です。)

ただし、勉強が進んでくると、この「ゴールは最終的な到達点に至るためには不要」とか、「ここまでは必要がない、あるいはここまでは届かない」ということも出てくると思います。

その際は適時に見直して計画を修正します。

1週間単位のスケジュールを作る

上記で作成した目標に達するために、今週はどういう作業をしなければいけないかを具体的に落とし込みます。具体的なやることのタスクリストです。

この時は、月曜日は、テキストの〇ページから〇ページまで、過去問集の〇、〇を行う。という具体的な作業タスクまで落とし込むことになります。

この設定に当たっては、目標を達成するためにこれは本当に必要な勉強かということを意識しましょう。

人はどうしても得意なものや好きなことを繰り返しやりがちですが、資格試験においては、苦手で時間のかかるものこそやらなければいけません。

(仕事では得意なことを伸ばした方がいいと思いますが)

ここは資格試験の割り切らなければならないところであると思います。

1日単位のスケジュールを作る

1日単位のスケジュールは、〇時から〇時までは何をするという、いわば時間割のようなものです。

具体的な時間割にすることで、この道を進んでいけば目標に到達できるという安心感を得ること、何をしようか迷ってしまって結局時間を無駄にすることがなくなります。

この1日のスケジュールは、前日や当日勉強初めに建てることを想定しています。

ここまで計画を建てると、勉強中に、今これをやってていいのだろうか、周りはもっとすごいことをしているのではないかといったことに気をとらわれなくなります。

自分は、「自分が目標達成に必要と信じている勉強を計画的にこなしている。そしてその進捗は順調だ。」と思えることが精神の一つの支えに私はなりました。

1週間終了時に振り返り差異を分析する

1週間終了時点で、目標に達成しないことや、思いのほか進んでしまうこともあると思います。

その際には達成しなかった原因を分析し、対策を立案します。

(といってもそんな大したものではありません。「2度寝をしてしまった」⇒「枕を押し入れにしまうことにした」レベルで大丈夫です。小さな改善が大きな一歩となります。

私は、二度寝がやめられなかった時は、起きたら布団にファブリーズを多めにかけてびしょびしょにし、物理的に寝られないようにしました。)

そして、計画が遅れてしまった分は、次の1週間で取り返すのか、そもそも目標の達成にはそこまではいらなかったのか、目標が高すぎたために下方修正するのかを判断します。

私は予備日にこのギャップを埋めることで後れをキャッチアップしましたが、計画づくりにはバッファを設けるのは精神衛生上とても大切です。

ぎちぎちに詰め込むと、どんどん遅れていき、できない自分が嫌になってしまいます。

最後に

ここまで試験合格を目標に書いてきましたが、資格試験の勉強は、合格不合格にかかわらず、勉強して理解したらそれだけでも価値があります。

鑑定士の勉強をしていれば、不動産開発や取引の現場ですぐに使えます。

転職も資格を取っていなかろうとうまくいきます。

あまり気負わず、過度なストレスをかけずにやっていきましょう。

試験勉強も人生を幸福にするためのチャレンジの一つですから。

その過程で不幸にならないでください。

「この道しかない。」なんて人生にはありえないんです。

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