皆さんが受験に求めるものは何でしょうか
・安定した仕事につきたい
・手に職をつけたい
・高い給料が欲しい
・独立したい
様々あると思います。
一方で、受験に固執しすぎて人生で停滞してしまった人もそれなりの人数いらっしゃいます。
ある種司法試験の三振制などは、優秀な人材をしっかり社会に流していくという考えから非常に良いものだと思います。
人は資本を投下し始めると引き時を見極めるのが難しい生き物です。
これまで投下した時間やお金がもったいなく感じ、いつまでも続けてしまう人が多くいます。
ここでは私の考える撤退タイミングを記載します。
そのタイミングとは、合格後に得られる[メリットー(これまでの投下資本+今後の見込み投下資本)<0]
となる時です。
合格後に得られるメリットとは、例えば年収の増加分×労働年数、好きな仕事ができる効用×労働年数などです。
投下資本とは、勉強にかけた時間、教材代、苦痛を感じている時間などです。
これを用いて、合格後には
年収+60万円それが20年続く、とするならば、
合格後その資格には1,200万円程度の経済価値があります。
一方投下資本とは、
年1,500時間勉強時間をかけて3年勉強した。
会社員としての時給は2,000円である。とすれば
1,500時間×2年×2,500円=750万
教材代は100万円であった。
としたら投下資本は850万円です。
この時、試験に失敗し、もう一年受験するとなれば、合格後に手に入れられる経済価値よりも投下するコストが大きくなります。
このようなタイミングが一つ撤退を見極めるポイントかと思います。
なお、上記は、得られるメリットが将来の不確実な収入であるにもかかわらず、
投下する資本は現在の、若い時期の時間やお金となりますので、実質的には、得られる経済価値はさらに割り引いで考えた方がよいでしょう。
数値は使っていますが、あくまで定性的な考え方として、悩んでいる方は一つ指標にしていただければと思います。
もし、停滞が長いこと続いているのであれば、ほかの資格に挑戦するなど、ピボットするのもよいと思います。
「勉強をする」という能力は消して無駄にはなりません。
ここでやったことがほかの試験で役に立つこと、むしろそちらの資格の方が向いていることなどは良くあります。
私も受験する資格を変えた一人ですが、結果としてよかったと思っています。
立ち止まるタイミングではそれらも踏まえて選択肢を検討いただくのがメンタル的にもいい気がします。
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