【独学】どのくらいの費用と勉強時間で税理士試験(簿記論・財務諸表論)に合格できるか挑戦した話⑩(取り組みの結論)

勉強・スキルアップ

最小限の投資で税理士試験2科目の合格を目指したシリーズ第10回です。

前回はこちら

【独学】どのくらいの費用と勉強時間で税理士試験(簿記論・財務諸表論)に合格できるか挑戦した話⑨(スケジュール②7-8月)
税理士受験シリーズ、月別スケジュールの後編(7-8月)です。
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9.取り組みの結論

結局のところ、当日は受験した方ならお分かりかと思いますが、簿記論は問1、問2が奇問というか、事前の努力が反映されないタイプの問題でした。

特に問1は見たこともないような問題であり、多くの受験生がこれまでの努力が無になったような感覚を覚えたのではないかともいます。

これはどれだけ勉強していっても解けないと思います。

また、税理士試験ではほぼ出題がない連結の問題が出題されたり、収益認識基準がさっそく出題されるなど、独特な年だったと思います。

一方、財務諸表論は全体的に簡単な問題が多く、各予備校のボーダーラインが跳ね上がり、これはこれで受験生を不安にした気がします。

私に関していえば、当日の運もよかったと思います。

連結は基礎的な理解で解ける問題であり、先記の勉強方針で十分対応可能でした。

収益認識基準はテキストにそもそも載っていなかったので、追加で調べるためにインターネットで直前にいろいろと検索していたというのも追い風でした。

前日に行った試験過去問で出題されていたゴルフ会員権の論点がそのまま出題されたりもしました。

また、自分の学習範囲はとても限られたものだと自覚もしていました。

よって、わからないと思ったところを飛ばすことに全く抵抗がありません。(というか最初から飛ばす前提、すべては解かない前提で試験を受けに行っているので)

解けるところだけ解くということを徹底し、もしかしたら、時間をかけたら解けるかも・・・というレベルのものはすべて後回しです。

この取捨選択が大事というのは各種の問題集やほかの合格者の方のブログ等でも言われていますので徹底しました。結果として今年は簿記論の問3が簡単だったため、そこに資源をフル投入できたわけです。

当日の結果としては

大原公表の解答速報では、

  • 簿記論 56点(合格確実ライン54)
  • 財務諸表論 88点(合格確実ライン65)

でした。

簿記論は合格確実ラインを超えていたとはいえど、この確実ラインの信頼性がわからないため、やや不安はありました。(こういう時のフォローをも、予備校に通うメリットですね)

この取り組みのすべての実施内容を完了しました。

まとめると

受験勉強開始時(5月初旬)時点で簿記論22点、財務諸表論31点の人間が

  • 1日最大2時間
  • 約3か月の間、計171時間の勉強をすると
  • 税理士試験に
  • 簿記論は合格確実ラインぎりぎりで、
  • 財務諸表論はそれなりの余裕をもって

合格することができる。

ということになります。

ネットでの想定勉強時間が450-500×2科目とすると下限である450×2科目=900時間に対しても約19%と2割未満ではあるので、取り組みは成功ではないかと思います。

個人的にはぎりぎりの水準でいかに効率よく合格するかが至上命題だったため、簿記論の点数がある種理想的でした。

財務諸表論の点数は不動産鑑定士試験時代に一度論文式試験を受けているというのも大きいと思います。

次回

【独学】どのくらいの費用と勉強時間で税理士試験(簿記論・財務諸表論)に合格できるか挑戦した話⑪(まとめ)
一連の連載の最終回です。後日問題の捨て方や下書き用紙などの実践テクニックを記載します。

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