商学部に入学して何か資格を取りたいと思っている方向けにおすすめ資格のご紹介です。
商学部では実学という観点から経営学をはじめ、幅広い分野を学ぶことができます。
商学部に入学し、難関資格取得を目指す方の多くは、公認会計士や税理士試験を選ぶことが主流かと思いますが(生協でもこれらの資格の講座パンフレットが目立っておいてあると思います。)
ここでは「不動産鑑定士」資格を目指す選択肢を考えたいと思います。
商学部が不動産鑑定士資格を目指すのに有利な理由
教養全科目が在学中に履修可能
商学部では不動産鑑定士資格試験の教養三科目すべてを授業で履修することができます。
教養三科目は
- 経済学
- 民法
- 会計学
です。
経済学は経済原論として、ミクロ経済、マクロ経済が、学部1-2年次で開講される学校が多いと思います。
民法は1年時に基礎法学を履修したのち、2―3年次で開講される学校が多いと思います。
会計学は、簿記に始まり、財務会計論に発展していきますが、これも学部1-2年次で開講される学校が多いと思います。
特に会計学は商学部では重点的に学ぶことができる科目の一つです。
不動産鑑定士資格の配点は鑑定評価に関する理論が300点、教養科目が300点ですので、大学の学部で半分をカバーできるのは大きなメリットとなります。
試験レベルが学部1-2年次の内容
上記の教養3科目は、民法の一部を除き、ほとんどが2年次終了時点までで履修が完了する範囲になります。
また、試験レベルとしても大学の試験、あるいはレポートのレベルとそこまでの乖離はありません。
大学のレポートに各内容を、参考資料を持ち込まずに書くというイメージが最も近いと思います。
よって、範囲及びレベルから考えると、大学にまじめに通っているだけで試験範囲の半分が終わることになります。
不動産鑑定士資格取得のメリット
資格取得のメリットとしては下記の内容があります。
ここでは箇条書きにとどめますが、公認会計士や税理士と比較してもそん色のないものであると思います。
- 業務独占資格がある
- 国や公共機関からの仕事の委託があり、収入が安定している
- 独立開業がしやすい(一人で仕事が可能)
- 就職の際に不動産・金融業界、公務員の面接で有利
- 難関資格として認知されており、有識者からの評価は高い
目指す人への学習ステップ
多くの場合、専門予備校に通うことがゴールへの近道です。
特に不動産鑑定士試験の受験者はTACに通っている割合がとても高いため、TAC生になることがゴールへの第一歩と思われます。
TACでの教養科目履修が、大学の成績にも跳ね返ってくると思います。
一方、3年の期間をかけ、大学の講義をベースに受験勉強をすることも可能です。
この場合、鑑定理論は「要説不動産鑑定評価基準」などのテキストをベースに履修し、問題演習はTACの問題集を使うのがよいと思います。
この資格試験のもう一つの特徴として、専業受験生が多くないことが挙げられます。
よって見かけの合格の難しさや、業界の評判としては超難関資格のように思われていますが、専業受験生であればそこまで身構えなくても合格レベルに到達できる試験です。
このような見た目と実際のギャップもお買い得資格としての不動産鑑定士資格を勧める理由の一つです。
そもそも不動産鑑定士資格は一般的な認知度が大変低い資格です。
私も就職をするまではこの資格を知りませんでした。
一人でも多くの方の目にこの記事がとまり、受験を考えてみようという方が増えることを期待しています。
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