最小限の投資で税理士試験2科目の合格を目指したシリーズ第3回です。
前回はこちら
今回は
- 使用した教材
- かかった費用
を紹介します。
使用した教材
使用教材を選ぶ際の基準としては以下の観点に留意しました。
テキスト
理論の背景がしっかり書かれており、考え方の根幹が書かれているもの。
会計処理方法が仕訳の形で簡潔に記載があるもの。
これは、当初から網羅的な学習をする時間はないため、各章の冒頭のみを読んでもどのような背景でこの会計処理がなされるかを理解できるようなものが必要と考えたためです。
また、簿記論は、問1,問2は仕訳の形で問題が出ることが過去問実施時にわかりましたので、仕訳パターンを覚えるため、仕訳がわかりやすく載っているものを選びました。
この本は私の取り組み上必要ない部分がたくさん書かれているのですが、そういう部分は飛ばせばいいので、しっかり目に書かれたものを選んでいます。
何よりこれだけ買っておけば簿記論も財務諸表論もカバーできて2冊で済むというのがよかったです。私は章ごとに分解していらない部分はそのまま捨てました。
すべてブックオフの中古品で購入 しました。リンクは楽天のものを載せておきます。
- スタンダードテキスト財務会計論(基本論点・応用論点)
問題集
基礎から応用まで論点の見落としがないよう、網羅的に問題があること。
問題そのものを解ききらなくても、問題を読み、解説を見るだけでもある程度理解ができるくらいに解説が充実しているもの。
この観点では特にTACの簿記論個別問題集(一番分厚いもの)がベストであり、これを勉強上のメインテキストとすることにしました。
なお、使用した教材は以下のものですべてです。
すべてブックオフの中古品で購入しました。リンクは楽天のものを載せておきます。
簿記論
- TAC個別問題集
- TAC総合問題集(基本・応用)
- TAC過去問集
- 会計人コース直前予想問題集
↑TAC問題集はこのシリーズです
↑予想問題集
財務諸表論
- TAC個別問題集
- TAC総合問題集(基本)
- TAC過去問集
- 会計人コース直前予想問題集
↑TAC問題集はこのシリーズです
使用したのは上記の計10冊です。
1冊のお値段は100~300円程度、スタンダードテキストは新しめのものがブックオフにおいておらず、購入できたのは10年ほど前のものなので内容は古いですが、最新の会計基準はASBJのホームページで公表されているため、そこで補うことにしました。
こちらは結論の背景を主に眺めることで、どのような背景でこの基準が出来上がっているのかということの理解に努めました。
予想問題集も過去のものなので予想の体は成していないのですが、そこは見たことのない問題にチャレンジするという趣旨で購入しました。
上記の教材代金は合計約3,000円
受験料が二科目で5,500円のため金銭的な出費は1万円以内で抑えるということができました。
予備校の学費はStudingのような安価サービスでも6万円程度、TACなどの予備校では25から50万程度のようですので、教材代だけでいうと1~5%くらいのコストで済んだということしょうか。
これを考えると会計学の根幹は10年程度のスパンではあまり変わらないのかと思いました。
もちろん、新しい情報はどんどん出てくるので、知識を仕入れる努力は必要ですが、受験に合格するレベルの勉強という意味では、毎年新しい教材を買わなくても、十分に今ある資料と公表情報で何とかなると思います。
ただし、誤解していただきたくないのは、私は予備校を否定しているわけではありませんし、毎年新しい講座を申し込むことも悪いとは思っていません。今回は最新基準についていく面は自分の努力で補ったわけですが、予備校ではそれをプロフェッショナルな先生が必要な情報を抽出し、わかりやすい資料にして提供してくれます。
そしてその対価を支払っているわけですが、手間と品質をお金で買って時短ができるのはすばらしいことです。
この記事でお金をかけていないのは、お金をかけなくても勉強ができれば、資金的なハードルで勉強をあきらめている方がいれば、お金をかけなくても合格は可能ということを知っていただき、チャレンジしていただきたいからにほかなりません。
かかった費用
要した現金支出費用は上記の通りです。
- テキスト代 3,000円
- 受験料 5,500円
- そのほか願書提出の写真代200円(コンビニプリント)、書留郵送代金
で1万円弱となります。
テキスト代は図書館の資料を使うなどでさらに低減できるかもしれませんが、効率を考えるとこれが税理士試験(簿記論・財務諸表論)受験の最低金額ではないかなと思います。
次回
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