記憶術や速読法は実現可能か、資格試験では役に立つのか

勉強・スキルアップ

このページにたどり着く方は不動産鑑定士試験や公認会計士試験などの難関資格名+暗記等のキ-ワードを検索されていらっしゃる方が多いかと思います

私も20代前半のころ、資格試験に絶対に失敗できないというプレッシャーから記憶術・速読法の本や講座・情報商材に手を出したことがあります。

果たしてそれは役にたったのか、効果があったのかを記述します。

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記憶術

場所法

普段の通学路上にあるスポット(ゴミ捨て場、信号、コンビニ等)や部屋の中のものに覚えたいものを割り振って暗記する方法

モノの位置と覚えたいものを関連付けることで、確かに記憶はできる。

一方ものの数には限りがあるので、試験範囲が膨大な資格試験を場所法のみで乗り切るのはほぼ不可能

どうしても覚えられない暗記したい項目があれば使えると思われる。

物語法

覚えたい事柄を物語にして覚える方法。

自身の経験では、この方法で中学生の時に円周率を500桁ほど、短期間で覚えることができた。(3.14159265358979・・・を「妻子以後国向こう産後薬なく・・・」という語呂合わせの物語により、関連性のないような事柄でも長文をそのまま覚えることが可能)

問題は物語を作るのが大変ということ。

自分で一から考えるのは効率が悪い。

頭文字法

列挙事項の頭文字を覚える方法

これは資格受験をされている人であれば皆さんやっていると思う。

「自然的、社会的、経済的、行政的要因」を「自社経行」と覚えるように使う。

後に説明する一度に覚えられるチャンク数の関係で3-7文字程度のセットが人間に覚えられる限界であることを考えると合理的

列挙事項や個数も重要な場合にはとても使える。

語呂合わせ

上記の円周率のように、数字を語呂合わせに置き換えて覚える方法。

年号や何らかの定数のように覚えなければいけない数字がある場合にはとても使える。

チャンク数を意識した記憶法

これが私にとって唯一きちんと使えた術

人間が一度に覚えられることのブロックの数は個人差はあるものの3-7個といわれていることに基づいた方法。

様々な文章を読む際に、その要素を圧縮して7つのキーワードだけを把握することを実践したところ、文章そのものは覚えていなくても論文が書けるようになった。

鑑定評価基準や会計基準は長い文章もあり、民法でも長い論証例がいくらでもあるが、1つの単元・論点で覚えるべきキーワードの数を7つ以下にするということを意識して勉強を進めることで効率性が格段に向上した。

  • 長文から7つしか覚えることを選べないということで情報の取捨選択力がつく
  • 覚えるべき情報が減ることで記憶への負荷が減る

ということが主因かと思われるが、暗記で躓く方がいれば、一考に値する方法だと思う。

速読術

フォーカスリーディング・フォトリーディング

これらは本を読む前の準備やメンタル的なものも踏まえて高速かつ頭に入りやすく記憶にも定着する読書法ということで、本や講座がいくつもある。

私も3か月ほど練習し、できるようにはなったものの、正直なところ普通に読んだ方がよい。

それ以上の何物でもなかった。

眼球を鍛える

眼球の動きを音声テープを聞きながら目を動かすことで鍛えて速読力を上げるというもの。

人間は読書の際に心の中で本を読み上げるように読むが、目をスライドさせるだけでも情報は頭の中に入ってくるため、読み上げるように読まず、「本は見るもの」という意識を持たせてくれた。

正直眼球を鍛えることには何の意味もなかったと思う。

但し、本は見るだけで、心の中で読み上げなくても記憶には残るということは実感できたため、この講座は全く無駄ではなかったと思われる。

複数行をまとめて読む

上記の続きで、複数行まとめて見る、各ページの真ん中だけを上から下に見るということも紹介されていた。

5行程度であれば確かにまとめて読むことはできる。

ただ、そのすべてを頭に入れるというよりは、本にはそもそも重要なことが1割程度しか書かれていないといわれているため、5行同時に見て1行しか読めなくても問題ないという考えだと思われる。

いらない部分を飛ばして読んでいいというマインドセットが得られたことは大きかったので、これも無駄にはならなかったと思うが、劇的な速読というものはないと実感した。

フラッシュ暗算形式の暗記アプリケーション

暗記したい文章を入力すると、フラッシュ暗算のように画面に映してくれるというアプリがあった。

サブリミナル効果のような映像を延々と見るという謎の時間であった。

正直これは騙された自分が悪いと思う。

まとめ

興味があるものがあれば、検索していただくと、現在であれば高い情報商材でなく、書籍やインターネットのページで解説はいくらでも出てくると思います。

いろんな情報商材はあるものの、内容を見るとパターンは似通っていたり、同じだったりします。(結局場所法を解説しているだけとかのものもいくつもあります。)

このページでいいたかったことは、勉強で不安になり、色々試したくなる気持ちはわかりますが、それを狙った詐欺的手法はたくさんあるので騙されないようにしましょうということです。

もちろんすべてがダメだということではなく、私も一部役だったと感じているものもあるのですが、正直遠回りでした。

勉強は自分に合ったやり方で進めるのがいいと思います。

その自分に合ったやり方を探すためにいろんな人の話を聞くのはいいと思いますが、それをすべて鵜呑みにするのはかえって無駄が多いです。

今回はいろいろ手を出して時間を無駄にしてしまった自分への反省を込めての記事でした。

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