皆さんおはようございます。
これまでの勉強、お疲れ様です。
ようやく試験当日ですね。準備ができた人も、そうでない人もいると思います。
でも条件はみんな同じです。
多分みんなが準備し足りないと思っています。そこで不安に思うことはありません。
本ページでは、試験当日の心構えというか、マインド面に関するTipsをいくつか記述します。
あなたが知らない論点はみんな知らない論点です。
これが最も不動産鑑定士試験の大きな特徴です。
不動産鑑定士試験は、試験範囲が税理士試験や公認会計士試験のように全部読み切れないものではありません。(会計基準の実務指針や監査上の取扱いなどの数千~万ページに及ぶものではありません)
また、予備校や勉強手段、テキストの類が限られています。(予備校はTACとLEC、書籍も定番品は数えられるほどですし、問題集もほぼ選択肢がありません)
よって、あなたがこれまで、予備校の講義や問題集を一通り消化してきたのであれば、周りと同じだけの知識のインプット内容は一通り見てきています。
あなたが初見の論点は、周りの受験生も初見の論点です。
見たことがない問題が出ても「あー、知らんの出たわ。今年はだめだな」ということは絶対にありません。
周り全員がそう思っています。
そんな中でいかに得点を拾いに行くかという試験なのです。
何ひとつわからなくても、関連しそうな定義や条文等を書いて部分点を一点でも多く拾ってください。
そういう人が勝てるのです。
修正には多大な時間がかかります。構成をしっかりしておこう。
本番は緊張感がある場になります。
字が雑すぎて読んでもらえなかったらどうしようなどと不安に思い、模試以上に字を書くスピードが遅くなる可能性があります。
力も入ってしまい、手も疲れたり、筆圧が強い分だけ文字が早くかけなかったりもします。
私はそうでした。
文字を書くのは、思いのほか時間がかかるものです。
書き直しを最小限とするため、答案構成はしっかり行ってから書き始めましょう。
答案マナーよりも一点でも重ねに行く根性が大事です。
予備校の模試などでは、字が小さくならないようにする。修正液できちんと消す。など、いろいろなお作法を習ったと思いますが、本番は作法よりも分量です。
解答用紙に書き忘れた論点を思い出したら、後から矢印や挿入記号を使ったりして追加してもいいんです。
貪欲に一点の追加を狙ってください。
偏差値比較の競争試験なので、一点伸ばすことは思っているより重要です。
かけるだけ書く。
基本的には加点式の試験です。
成績・答案開示を見ると、数行ごとにまとめて点数がつけられており、何か悪いことが書いてあったから減点というよりも、きちんとしたことが書けていれば加点されているように見えます。
(もちろんあまり変なことを書いていると、その文章は間違っているとして点数はつかないでしょうが)
ですので、時間が余るくらいであれば関連論点を書いて点数を拾いに行ってください。
分量がすべてではないですが、分量が書けていなければ、採点者もどこに点数をつけていいか困ってしまいます。
皆さんが思っている以上に、本番の実質的な合格点は低いのです。
それが傾斜配点により、みんなが書けるところは高得点、書けないところは低得点となり、合格ラインが60点などと決められています。絶対的な点数はあってないようなものです。
試験委員の先生は皆さんに得点をあげたがっています。
先生が得点をつけたくなるようなこと、もしかしたら点数がつくかもということは進んで書きましょう。
前の科目の出来は引きずらない。
前の科目の出来がいくら不完全であろうとも、次の科目には何の影響もありません。
どんな出来でも次の2時間はその科目に集中してください。
あなたの本番試験の出来が悪かったのならば、みんな出来が悪いのです。
みんなが同じ教材で勉強しているのだから、見たことも聞いたこともない論点なんてみんな一緒です。自分だけができていないわけではありません。
私は最初の民法の試験で、あまりの眠さにしばらく寝てしまいました。
さすがにできてるできないではなく、寝るというのはありえないと思い落ち込みましたが、それでも合格しています。
前の科目の出来がどうであれ、最後まで合格の可能性は残り続けています。
白紙でさえ出さなければ。
最後に
不動産の鑑定評価とはどのようなことであるか、それは何故に必要であるか、われわれの社会においてそれはどのような役割を果たすものであるか、そしてこの役割の具体的な担当者である不動産鑑定士に対して要請されるものは何であるか、不動産鑑定士は、まず、これらについて十分に理解し、体得するところがなければならない。
不動産鑑定評価基準
あなたが試験で問われているのは、不動産の鑑定評価を行う国家資格者として、要請されている能力を身に着けるスタートラインに立っているかということです。
そしてそれは、鑑定評価とはどのようなものか、なぜ必要とされているのか、どのような役割を果たしているのかという観点から理解されるべきです。
鑑定理論の回答で、わからないところがあり、自分で作文しなければならないとなったときには、この観点から、このような時、「不動産鑑定士であればどのように考えるべきか」を思いうかべ、回答してください。
それが専門職業家としての第一歩です。
皆さんが合格し、我々の仲間として一緒に業務を実施できること、より良い業界をともにつくっていくことを心から願っています。
それでは、行ってらっしゃい!
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