私はTACからお金をもらっているわけではありませんが、不動産鑑定士試験に短期合格したいのであればTACを選ぶことが最も近道であると考えています。
その理由を以下に記載します。
圧倒的にシェアが高い
理由はこの一点に尽きます。
不動産鑑定士試験の難度自体は独学でも合格できる程度のものだと考えています。
しかし、受験者の8割以上は実質的にTAC生であるということは間違いないと思います。
(合格者占有率は74%程度とのこと)
つまり、ほとんどの合格者はTACの授業を受け、TACの問題集を解き、TACの模試を受けています。
他の高難度試験(公認会計士試験や税理士試験等)でも重要な点ですが、このような試験では、満点を目指す勉強はほぼ不可能です。
どのような試験勉強を行うことが合理的かというと
- みんなが解ける問題を落とさない
- みんなができない問題に時間を割かない
ことです。
配点の特徴
そして論文式試験では傾斜配点がなされます。
つまり、試験の得点率60%以上が合格とされていますが、その配点は均一ではないのです。
みんなが解けるような問題の配点は高く、誰も解けない問題の配点は低くなっています。
(均一配点にすると試験の内容によっては合格者の点数が60点に遠く満たないことが多々あるためです。)
TACの教育が配点を決めることになる
不動産鑑定士試験では上記の通り、受験者に占めるTAC生の割合が他資格と比較して以上に高いため、この傾斜配点の決まり方にTAC生が有利な偏りが生じてしまいます。
つまり、受験者の大多数を占めるTAC生が解ける問題は、みんなが解けるような問題となり、その配点は高くなります。
一方TAC生が解けない問題は、多くの受験生が解けないということになってしまうので、その配点は低くなってしまいます。
この配点パターンを踏まえると、みんなが解けるような問題を効率よく作り出す教育を受けることが、最も合理的な選択となります。
これが私がTACを推す理由になります。
要は、問題は当日まで何が出るかわからないものの、TACで受ける教育が、配点の高い問題を効率的に解くことになるため、その試験で最も効率よく点数を重ねる教育になってしまうのです。
これはTACのテキストでの重要度にも表れてしまいます。
TACで重要とされた論点はみんなが解けるように勉強します。
よって皆が解ける問題となり、配点が高くなります。
一方、TACでの重要度が低い問題やテキストにないような問題は、多くの人が解けないため、配点が低くなり、周りとの差がつきにくくなります。
模試で出題された問題をTAC生は落とさない
その他の小さなことではありますが、TACの模試で出た論点が本試験で出題された場合、TAC生の合格レベル者はそれを絶対に落としません。
よって、TACの模試で出題された論点が本試験で出てしまった場合には、そこでTAC生とそれ以外の方では大きな差がついてしまう可能性があります。
まとめ
以上を踏まえると、基本はTACの基礎講座の内容を完璧に仕上げた方が、上級講座やオプション講座に手を伸ばして様々な論点をカバーするよりも効率の良い方法となります。
厳に私も基礎講座をしっかり勉強することで、上位合格できているわけですので、TACの基礎講座はそれだけで十分合格レベルに導いてくれる内容になっています。
色々なものにお金をかける前に、基礎講座をしっかり味わい尽くす。それだけで合格への道は見えています。
もちろん先生との相性というのがあると思いますので、そのような場合にはLECなどのほかの資格学校を利用しても問題があるわけではありません。
また、試験のレベル自体は大学の学部を出ていれば十分独学で合格できるレベルですので、独学でやってみることも問題ないと思います。
この記事でお伝えしたいのは、基礎講座だけだと不安な方や、色々手を出してしまっている方が、基礎講座だけでも十分合格できるということ。 これから勉強を始めてみる方がどうしたらいいかとお悩みの際に、まずTACの基礎講座を受けてみるのが、王道であるということです。
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