不動産鑑定士試験は、ほかの試験と違い、配点の半分300/600は基礎教養科目です。
要はこれら3科目は大学の講義をうまく活用すれば予備校通いは正直不要です。
3科目とも、学部の1-2年生で学習完了するレベルの範囲であり、試験レベルも、そこそこの大学であれば、期末試験+αくらいのものだと思います。
もし、総合大学に通っている方であれば、どこの学部に通っていようと、通常経済学部と法学部の科目を無料で聴講できますので、これを利用するのがよいでしょう。
教養3科目は、講義としては、1・2年の前期・後期でそれぞれ2単位づつ、計8単位×3科目分の分量です。
充分大学生活の傍ら勉強できる内容だと思います。
また、すでに大学を卒業している方でも、予備校に行かずとも出身大学の学部の上記の科目で使われている教科書を、シラバスから検索して購入すれば、最新のその大学おすすめのテキストを購入することもできます。
科目名は
- 経済学であれば、経済原論、ミクロ経済学、マクロ経済学
- 会計学であれば、簿記、財務諸表論、財務会計論
- 民法であれば、民法Ⅰ~Ⅳ
のような形で開講されているはずです。
独学用のテキストは新品でそろえても、上記3科目で3万円もしないと思います。
(下記リンクも参照してください)
また、実は鑑定理論の内容把握自体は要説不動産鑑定評価基準で十分網羅できます。
さらにこの基準は、
- 2,3章は基礎知識
- 4章は経済学、7章は会計学とのかかわりが深く、
- 5,8,9章は規定・決まり事(法律的な既定のイメージ)
となっているため、実は上記の教養科目を一通り勉強した人の方がとっつきやすくなっています。
1-2年生で上記の講義を受け、3年生になる春休みから鑑定理論を勉強するという流れも一つの進め方になるかと思います。
また、勉強内容は上記で網羅できますが、この試験の難しさは、論文式試験というところにあります。
どれだけ安く教材をそろえるとしても、TACの各問題集は最低限購入し、繰り返し解く必要があります。
これらを踏まえても、中古品もうまく使えば5万円もかからずに試験合格を目指すことも可能です。
今は試験も簡単になったといわれています。このチャンスに多くの人が不動産鑑定士試験に臨んでいただくことを願っています。
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