私はこれまで行政書士、宅建、技術士一次、測量士補、その他多数の民間資格や検定など30以上の択一試験を受けてきました。
不動産鑑定士試験や公認会計士試験は別として、そのほかの資格試験は、どれも1-2週間程度の勉強で合格できています。もっとも時間がかかったのは行政書士試験ですが、それでも丸2週間の学習期間で合格しました。(もちろん全くの初学者スタートのものばかりではありませんので、その辺りは割り引いて考えてください。)
すべての試験に共通するのは、どれも少し集めの参考書が、大きくない書店にも売っているレベルの難度の資格だということだと思います。(全範囲を網羅したテキストが3-4千円で600ページ本が売っているイメージ)
なぜこのようなことができるのかというと、答えは内容の理解は大雑把でも、出題の仕方を熟知しているからだと思います。
特に顕著なのはTOEICです。
私は750点超を取得していますが、英語はほぼ書けません。全く話せません。文章は少し読めるくらいです。
要は英語能力なんで実用で使えるレベルには全く至っていないのに、試験の回答方法のコツさえ知っていれば、750点というそこそこ英語ができる組の点数が取れてしまうのです。(TOEICは本稿で紹介する回答のコツとは違う解き方のTOEICでしか通用しないテクニックがあるのですが)
要はお伝えしたいのは、能力はそこそこでも試験の対策ができれば合格も可能ということです。
私はもうこのような試験を受けることはないため、知っている試験のコツなどを広くこれから試験を受ける皆さんにお伝えできればと思います。
一般的に使えるテクニック
まず、一般的な選択肢を選ぶ際のテクニックは以下の通りです。
- 例外を許さない選択肢は答えになりにくい
- 一般常識で考えにくいものは答えになりにくい
- 総論、理想論から見て反するような規定は答えになりにくい
特に文系科目の試験内容は法律関係や規定が主です。
これは、人がみんなを満足させるために作ったルールですから、そもそも理解されにくいものは普通はないように作っているはずです。
ですので、いわゆる常識で考えたら・・・という発想も有効です。
勉強期間中のコツ
次に勉強期間中のイメージです。
- 合格水準と確率を意識する
合格水準が6割なら、全体の20%が正解、残りの80%は答えを二個にさえ絞れれば合格できるという現実を理解すべきです。
要は、確実に自信をもって解答できた問題はそれほど多くなくても合格できる可能性はあります。
特に択一試験は答えを2つまで絞ることはそう難しくはありません。最後の2つでどちらにするか迷うパターンが多いです。
この時、最後の2つから、どちらの方が、この試験の合格者に求められる知識なのかを判断することが、より正解率を上げることになります。
これは、各論の細かいところに踏み込みすぎるよりも、その資格がなぜ必要なのかというおおもとに理解が重要であることを示していると思います。
個別試験ごとのテクニック
最後に個別の試験ごとのテクニックです。
- 試験ごとにある攻略法は役に立つ
例えばTOEICpart2は最初の1単語目を聞くことで、答えの選択肢を絞ることができます。(When始まりなら、時間などを指す回答になるなど)このようなテクニックを覚えると本論の理解はさておき、正解はできます。
これは予備校の先生がぽろっと口に出すような雑談の中にヒントが隠れていたりしますので、予備校利用者は雑談部分も注意深く聞くべきでしょう。
なお、私は前回受けたTOEICでは、リスニングの内容理解はほとんどできていません。
それでも選択肢は絞れるのです。
ニーズがあればほかのテクニックや、個別試験ごとのコツも、私が受けたことのある試験の範囲で、別記事で増やしていこうと思います。
いかがでしょうか。ただし、これは論文試験には全く使えない方法です。
このようなうまくやることで合格は比較的簡単にできることから、論文式試験と択一試験のレベル差というのはものすごい大きなものであると思っています。
また、同じ択一試験でも公認会計士試験などの計算問題が多い試験ではこのテクニックでは不十分でしょう。
あくまでこれが通じる範囲の試験にのみ適用できる、学問の理解とは全く別のプチテクニックです。
コメント