本稿は筆者Bearringの寄稿になります。
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気象予報士試験は独学で目指すことの十分可能な試験です。
要点を絞って勉強すればそれこそ数か月の短期合格も可能です。
ここでは独学勉強時のポイントをいくつかご紹介します。
1.とにかく過去問の周回を重視する
学科、実技共に過去問の周回が需要です。
特に学科では過去問と同じ問題が繰り返し出ることがありますので、第40回あたりからの回答は丸暗記するくらいで挑んでも無駄になりません。
学科は繰り返し問題を解き、できなかったところはチェックして1週間後に解きなおすなどの作業が有効です。
実技では全く同じ問題こそ出ませんが、回答の書き方、表現方法、使う単語・専門用語はかなり固定化されています。
気象予報士試験は気象学の中の一部しか試験範囲になっていないため、使える用語が限られているのだと思います。
狭い範囲から繰り返し問題が出ていますので、どうしても似たような解答表現が多くなります。
従って過去問を繰り返し解いてその表現を身に着けることが重要です。
過去十年分(20回)程度は表現方法を覚えるくらいまでやりこんでいいでしょう。
2.テキストインプットはほどほどにアウトプット重視
気象予報士試験は法令系の丸暗記タイプの試験ではなく、現象の説明が重視される試験です。
誤解を恐れずに言えば、イメージが大事な世界です。
これがこうなると、どうなるのか、という原因と因果の関係を正確に理解し、伝える能力が重視されます。
従ってテキストを暗記するという試験のタイプではなく、現象をイメージする。絵をかいて説明できるような勉強法の方が向いていると思います。
3.最初から難しい分野につっこまない
気象学という学問自体は問えも複雑・難しく、数式も高度であり、学問としては物理学や数学の高度な知識が要求されるものです。
一方気象予報士試験自体はその中でも入口部分の知識が重要な試験で、合格するだけであればそれほど高度な物理学の理論は必要ありません。
それこそ天才小学生が合格できるわけですから、大人が理解できないようなレベルの知識まではいらないはずです。
従って、この深い気象学の世界に足を踏み入れるのは合格後と割り切って、受験時代はひたすらテキストレベル、試験レベルを完璧にしていくことがよいでしょう。
一言でいえばあまり手を広げすぎるなということです。
4.気象庁の専門知識ページを活用する
これは下手なテキストを買うよりはるかに効果が高いと思います。
このページから、専門知識の試験問題が何問も出題されているため、電車での移動時間など、隙間時間に見ておく癖をつけると直接点数につながります。
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