こんにちは。不動産鑑定士のふくろうるです。
短答試験も目前に迫っているところですが、本日は私の受験時代の行政法規勉強方法を簡単に示したいと思います。
体系的な記述というよりは、試験合格のためのコツや勘所をとりとめなく書いていますので、参考になるポイントがあればうれしいです。
なお、私の勉強期間は約10か月、鑑定士試験は短答・論文ともに一発合格となります。
択一問題試験のとらえ方
まず、マークシート試験全案に言えることですが、5択の問題では運が悪くても正解率は20%あります。
そして全く選択肢が絞れないということは勉強を少しでもしている以上ないと思います。
また、選択問題も正解となる選択肢をあと1つまで絞り込むのは難しくても、不正解だと思う選択肢のうちのいくつかを簡単に消せるというのは結構多いものです。
よって、行政法規の試験でのポイントは、正解を見つける・思い出すのではなく、できる限り間違っている選択肢を消す。ということに全力を注ぐことです。
そして、合格ラインが60%の試験であれば、5択の問題が10問あれば
- 絶対に正解している自信があるものが4問⇒40点
- 2分の1で正解していると思うもの4問⇒期待値20点
- 全くわからないものが2問(5分の1)⇒8点
で期待値68点
- 絶対に正解している自信があるものが3問⇒30点
- 2分の1で正解していると思うもの4問⇒期待値20点
- 3分の1で正解していると思うもの3問⇒期待値10点
で期待値60点
です。
要は10問中3問しか解けなかった・・・という印象でも、合格ラインなのです。
この考え方に賛同しかねる方もいると思いますが、私はこの考え方で、国家試験だけでも
- 公認会計士試験一次試験
- 宅地建物取引士試験
- 技術士一次試験
- 測量士補試験
- ・・・
等多数の試験に短時間で合格しています。
- 特に、技術士一次試験は、知識ゼロから勉強期間は10日
- 測量士一次試験は知識ゼロから7日
程度の勉強期間で合格しています。
なぜ短期間で合格できたかというと、上記の考え方をもとに捨てるところは捨てたからです。
この手の試験は完璧に理解するのは3割だって合格できるわけです。
そして、理解度を0から3割にするのはそう難しいことではありません。
3割から6割にするのはそれよりやや難しいでしょう。
6割から9割にするのはとても大変です。
投入する時間に対して成果の上がり方は徐々に緩やかになります。
一方さらっと理解するだけでよければ、短時間でできるという方は多いのではないでしょうか。
不動産鑑定士試験行政法規へのあてはめ
不動産鑑定士試験でいえば、
- 建築基準法
- 都市計画法
- 都市再開発法
- 土地区画整理法
など、出題数が上位の法律は重点的に、勉強しました。
テキストは6-7周読み、問題集も7周程度は解きました。
一方、ほとんど出題がない森林法はテキスト1-2周程度、問題集も1周程でした。
もちろん行政法規は鑑定士になってから非常に良く知識を使います。
受験時にさらっと流した河川法も実務では非常に役に立ちます。
もし、余裕があるのであれば、行政法規の勉強をするのは今後のためにも役立つので大いに良いと思いますが、行政法規は論文式試験には出ない科目です。
行政法規で超高得点を狙うのであれば、その分鑑定理論で取った方が次につながります。
資格試験ではこのような戦略的なメリハリが重要です。
ただし、あまり出ない法律だからと言って全く勉強しない。というのはお勧めできません。
不動産登記法などは例年難しく、出題も少ないということでまったくやらない人もいると思います。
しかし、例年難しくても、出題自体がない年があっても、皆さんが受ける年の試験がそうだとは限りません。
サービス問題といえる難易度の問題が出ることもあります。
よって、完全に捨てるよりは、基礎部分だけに集中して、理解の簡単なところ・覚えやすいところだけ覚えていきましょう。
選択肢を一個消せればそれだけで正解率は20%から25%に上昇します。
あきらめずに最後の1秒まで不要な選択肢を消し続けてください!
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